おわりに

児童・思春期精神科病棟の看護実践を向上させるコンピテンシーモデルとして、レベルⅠからレベルⅣの4段階に分けて看護実践の到達目標を紹介してきました。このコンピテンシーモデルは、ジェネラリストである看護師が、精神健康上の問題で入院している子どもとその家族に対して実践する看護を対象とするものです。レベルⅣの次の段階、おおむね6年目以上の経験を有する人は、これからの自分のキャリアの中で、管理者としての道を目指すのか、スペシャリストの道を目指すのか、ジェネラリストとして幅広い看護領域を経験していくのか、など次のステップに踏み出すこととなります。そして、壁にぶち当たった時は、このコンピテンシーモデルを見返して、自分の看護実践の積み重ねを振り返り、一歩一歩前に進んでいることを思い出して下さい。

謝辞

このコンピテンシーモデルは、平成24~28年度文部科学省科学研究費助成事業基盤研究(C)「児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習プログラムの構築」、および、平成28年度ひょうご科学技術協会学術研究助成金「児童・思春期精神科病棟における看護実践能力コンピテンシーモデルの開発」の助成を受けて作成しました。本研究にご協力くださいました皆さまに深く感謝申し上げます。

作成

「児童・思春期精神科看護における看護実践能力のゴール設定とコンピテンシーモデルの開発」研究班

研究代表者
船越明子(兵庫県立大学看護学部)

共同研究者
角田秋(聖路加国際大学大学院看護学研究科)
羽田有紀(日本福祉大学看護学部)

お問い合せ

研究代表者船越明子
兵庫県立大学看護学部
〒673-8588 兵庫県明石市北王子町13番71号