平成27年12月10日~11日に東京で開催された 第36回日本看護科学学会学術集会で、ポスター発表をしました。演題は、『児童・思春期精神科病棟での親子支援場面における看護師と親との相互行為』です。これは、文部科学省科学研究費助成事業 基盤研究(C)「児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習プログラム構築(平成25-28年度)」の助成を受けて平成27年に行った「看護師による親子支援プログラムの開発」(報告書はこちら)の結果の一部をまとめたものです。
親子支援プログラムとは、入院中にゲームや料理などの親子活動を取り入れることで、親子関係のアセスメント、親と看護師の関係づくり、実際の活動場面でのアドバイスを行う個別的な看護です。発表では、親子支援プログラムの内容を検討する場面を取り上げ、看護師と親の相互行為を記述することによって、立場の異なる両者が相互理解をどのように得ていくのかを考察しました。看護実践がどのような相互行為の連鎖によって組み立てられているかを記述することは、看護実践における工夫と課題を理解することにつながると考えています。
発表を聞きに来て下さった方、ありがとうございました。