このサイトについて

目的

このサイトは、子どもと若者のこころのケアに携わる専門職の実践力向上に有用な情報を提供することを目的としています。子どもと若者のこころの健康には、学校関係者、行政機関に勤務する方、医療職者、ケアを受けている子どもやその家族など多くの人が関係しています。このサイトの主な対象は看護職ですが、様々な関係者の方にご活用頂きたいと思います。

特徴

このサイトでは、子どもと若者のこころのケアに関する実践的な知識をエビデンスとともに紹介しています。個人または組織が、継続学習としてサイトのコンテンツを様々な形で活用することによって実践力向上に役立てることができます。

サイト立ち上げの背景

近年、国内外で子どものこころの健康への関心が高まっています。子どものこころの健康は、いじめ、不登校、虐待、自殺、少年犯罪などと密接に関係していることから、対策を講じるべき喫緊の社会的課題となっています。世界的な疫学調査では、子どもの10~20%が精神的な問題を抱えていると報告されていいます(Kieling et al, 2011)。わが国でも、医療機関で精神的な問題に対する治療を受けている20歳以下の子どもは、17万人以上にのぼり、過去10年間で1.7倍に増加しています(厚生労働省, 2008)。精神疾患に至る問題の多くは、児童または思春期に発生しており、早期に適切な介入がなされるかどうかは、成人してからのメンタルヘルス、ウェルビーイング、生産性に影響するといわれています(Kessler et al, 2007)。

また、わが国のひきこもり状態の人は、15-39歳では54.1万人(内閣府, 2016)、40-65歳では61.3万人(内閣府, 2019)にのぼります。ひきこもり状態にある人は、社交不安,強迫症状,抑うつ症状を有している場合が多く(Leeら, 2013; Wongら, 2015)、その家族もまた、高い抑うつや不安を経験しています(Funakoshi, et al., 2015)。

現在、日本では、子どもと若者のこころの健康を守るための体制づくりがすすめられています。子どもと若者、その家族が安心して質の高いこころのケアを受けるためには、専門職が高い専門性に基づく実践力を身につける必要があります。そこで、専門職の実践力向上に有用な情報を紹介するサイトを立ち上げました。

運営者プロフィール

船越明子が運営しています。看護系大学の教員で、精神看護学を担当しています。誰もが、自分の能力を発揮して生きることを楽しみキラキラ輝ける社会、支援する人・される人という立場を超えてイキイキできる社会を模索しています。児童・思春期のメンタルヘルス、ひきこもり支援についての研究をしています。質的研究(特にグラウンデッド・セオリー)、質と量のミックスド・メソッドを研究手法として用いています。

より詳しい自己紹介は、

ReaD & Researchmap のページをご参照ください。

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