第11回日本公衆衛生看護学会学術集会で紙上発表をおこないました
2022年12月に行われた第11回日本公衆衛生看護学会学術集会で紙上発表をしました。 演題は、『社会的孤立への支援の実施状況及び支援者の困難と工夫の実態』です。昨年度実施したひきこもり地域支援センターと生活困窮者自立相談支援機関へのアンケート調査(報告書はこちら)の結果を中心に報告しました。 引きこもり地域支援センターは、家族支援、居場所支援、他機関との連携など幅広く支援を展開し、生活困窮は、訪問による本人支援が中心という特徴があることが示された研究でした。 発表を通して支援者のバックグラウンドについてご質問を頂きました。今回の調査では、対象機関を代表して回答頂いたので、支援者の背景は調査して…
「社会的孤立状態にある人への支援における支援者の困難と工夫の実態」調査結果を掲載しました
「社会的孤立状態にある人への支援における支援者の困難と工夫の実態」調査結果のお知らせを「研究成果」に掲載しました。 社会的孤立状態にある人に対する支援における支援者の困難と工夫の実態を明らかにする ために、主要な支援機関であるひきこもり地域支援センターと生活困窮者自立相談支援機関を対象に、支援の実施状況、困難に感じていること、工夫していることについてアンケート調査を行いました。 ひきこもり地域支援センターの 9 割、生活困窮者自立相談支援機関の 5 割以上が、2021 年 年度上半期に社会的孤立状態にある人やその家族に対して支援を提供していました。ひきこもり地域支援センターは、家族支援、居場所…
「ひきこもり状態にある人を対象としたオンライン居場所の活動と課題」調査結果を掲載しました
「ひきこもり状態にある人を対象としたオンライン居場所の活動と課題」調査結果のお知らせを「研究成果」に掲載しました。 兵庫県では、令和 2 年度より地域就職氷河期世代支援加速化交付金を活用し、仲間づくりや社会と つながるきっかけを創出することをねらいとした「ひきこもり状態にある者を対象とした電子媒体 を活用した居場所の開設」事業を始めました。 そこで、ひきこもり状態にある人を対象としたオンライン居場所の参加者を対象に、WEB上での自記式アンケート調査を実施し、オンライン居場所の活動実態、成果、および、課題を検討しました。調査期間は 2020 年 10 月~2021 年 9 月で、回答者はのべ 1…
The International journal of social psychiatryに論文が掲載されました
ひきこもり状態にある本人および家族への訪問支援について、熟練支援者のノウハウを紹介した冊子「熟練支援者から学ぶ~ひきこもり状態にある本人および家族への訪問支援~」のもととなった研究について、The International journal of social psychiatryという国際学術雑誌に原著論文として掲載されました。 研究の背景やデータ分析の手法等について詳しく書かれています。 Funakoshi, A., Saito, M., Yong, R., & Suzuki, M. (2021). Home visiting support for people with hik…
「ひきこもり状態にある本人および家族を対象に熟練支援者が行う訪問支援のプロセス」の調査結果を冊子にまとめました
ひきこもり状態にある本人および家族への訪問支援について、熟練支援者のノウハウを紹介した冊子「熟練支援者から学ぶ~ひきこもり状態にある本人および家族への訪問支援~」を作成しました。 これは、18名の熟練支援者たちに対する効果的な訪問支援についてのインタビュー調査の結果をまとめたものです。熟練支援者たちの訪問支援は、「ひきこもり本人の社会参加への動機づけ」と「社会とのつながり」の二つの側面に注目して働きかけることで、自分なりの社会参加のあり方を見出すことを支援するという特徴がありました。 また、熟練支援者が行う訪問支援は、「ゴールまでの見通しを立てる」ところから、「社会とのつながりが維持されるよう…
ひきこもり状態にある人を対象としたオンライン居場所に関する調査を実施しています
私たちは、ひきこもり状態にある人とその家族への支援について研究しています。 このたび、下記のとおり、オンライン居場所の参加者を対象としたWEB上でのアンケート調査を実施しています。 調査の概要 研究課題名:ひきこもり状態にある人を対象としたオンライン居場所の活動と課題 背景:ひきこもり支援において、居場所は中間的・過渡的な社会参加の場として重要であり、電子媒体を活用したオンラインでの居場所づくりが注目されています。 目的:本研究は、ひきこもり状態にある人を対象としたオンライン居場所の活動実態、成果、および、課題を明らかにすることを目的としています。 対象:ひきこもり状態にある人を対象としたオン…
『子どものこころを育むケア~児童・思春期精神科看護の技~』を出版しました
児童・思春期精神科病棟での看護について実際に勤務するベテラン看護師の語りを中心に描いた『子どものこころを育むケア~児童・思春期精神科看護の技~』が出版されました。 ベテラン看護師の子どものこころを育むケアの技を体系的に、分かりやすく示しています。児童・思春期精神科病棟に勤務している看護師はもちろん、子どものこころのケアに関心のある様々な職種の方に読んで頂きたいと思います。精神的な課題を抱えた子どもに対して、より良いケアを模索する方の日々の実践に役立つことを願っています。
日本精神保健看護学会第29回学術集会でポスター発表をしました
令和元年6月8日・9日に愛知県名古屋市で開催された日本精神保健看護学会第29回学術集会でポスター発表をしました。 演題は、『児童・思春期精神科看護における看護実践能力自己評価尺度の開発』です。昨年度実施した病棟、外来、デイケア等で児童・思春期精神科看護の実践を行っている看護師へのアンケート調査(報告書はこちら)の結果に新たな分析を加えて、尺度の信頼性と妥当性について報告しました。 この尺度は、「子どもへの直接ケア」、「家族へのケア」、「ケア対象への理解」、「連携」の4因子36項目で構成されますが、検証的因子分析をしてみると良好なモデル適合度が得られなかったという課題がありました。 質問項目を以…
「子どものこころのケア実践尺度の信頼性・妥当性の検証」 の調査結果を公表しました
児童・思春期精神科看護におけるコンピテンシーモデルに基づく看護実践能力自己評価尺度として「子どものこころのケア実践尺度(案)」を作成し、病棟、外来、デイケア等で児童・思春期精神科看護の実践を行っている看護師を対象に自記式質問紙調査を実施し、その信頼性と妥当性を検証しました。 500名以上の看護師からご協力が得られました。調査の結果をまとめた報告書を掲載しておりますので、ご覧頂き、コメント等頂けますと幸いです。 お忙しい中、調査にご協力下さいました皆様に心から感謝致します。
第44回 日本保健医療社会学会大会で口頭発表をしました
平成30年5月19日・20日に北海道北広島市で開催された 第44回 日本保健医療社会学会大会で口頭発表をしました。 演題は、『児童・思春期精神科病棟での親子支援場面における父親の果たした役割』です。これは、平成25~28年 科学研究費補助金 基盤(C)児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習プログラムの構築(報告書はこちら)の結果の一部をまとめたもので、看護師による親子支援プログラムについて報告しました。 児童・思春期精神科病棟での看護師による個別的な親子支援プログラムを実施している施設において、自閉症スペクトラム障害と診断されたA君への親子支援場面の参加観察とビデオ撮影を実…