最近の活動

児童・思春期精神科看護における看護実践能力自己評価尺度の開発~尺度原案の作成~ の調査結果を公表しました

平成29年度より文部科学省科学研究費助成事業 基盤(C)「児童・思春期精神科病棟における地域包括ケアの視点を取り入れた教育プログラムの開発」に取り組んでいます。この研究の一部として、児童・思春期精神科看護におけるコンピテンシーモデルを理論的背景とした児童・思春期精神科看護の特性を反映した看護実践能力の評価指標の開発を目指しています。 平成29年度は、児童・思春期精神科看護の経験を有する方へのコグニティブ・インタビューを行い、評価項目をリストアップし、回答への困難さを検討し、41項目の尺度(案)を作成しました。簡単な報告書を作成し、ホームページに掲載しました。  

児童・思春期精神科病棟における看護実践向上のためのコンピテンシーモデルが完成

4年計画で取り組んだ「児童・思春期精神科看護における看護実践能力のゴール設定とコンピテンシーモデルの開発」の研究成果を、臨床看護師向けの小冊子にまとめることができました。 コンピテンシーモデルを開発するために、文献検討、児童・思春期精神科看護に関連する専門職や有識者へのヒアリング、イギリスのChild and Adolescent Mental Health Services (CAMHS)の視察とスタッフへのヒアリングを行いました。専門看護師、認定看護師、看護管理者、児童精神科医、精神保健福祉士、保育士、家族、大学教員などのべ30回以上行いました。 小冊子は、これまで本研究にご協力下さった皆…

第36回日本看護科学学会学術集会で口頭発表をしました

平成27年12月10日~11日に東京で開催された 第36回日本看護科学学会学術集会で、ポスター発表をしました。演題は、『児童・思春期精神科病棟での親子支援場面における看護師と親との相互行為』です。これは、文部科学省科学研究費助成事業 基盤研究(C)「児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習プログラム構築(平成25-28年度)」の助成を受けて平成27年に行った「看護師による親子支援プログラムの開発」(報告書はこちら)の結果の一部をまとめたものです。 親子支援プログラムとは、入院中にゲームや料理などの親子活動を取り入れることで、親子関係のアセスメント、親と看護師の関係づくり、実際…

日本精神保健看護学会第26回学術集会で「事例で学ぶ児童・思春期精神科看護」のワークショップを開催しました

平成28年7月3日(日)、大津で開催された日本精神保健看護学会第26回学術集会で、児童・思春期精神科看護の基本を、実際の事例を通して学ぼうというワークショップを実施しました。 17名の参加者があり、4つに分れて、グループワークをしました。 長野県立こころの医療センター駒ヶ根の看護師さん2名から、児童・思春期病棟に入院した自閉症スペクトラム障害の女児の事例の紹介があり、グループでどのような働きかけが必要かを話し合いました。グループで話し合った内容はマジックで模造紙にまとめました。   そして、他のグループがまとめた模造紙を順に見て回り、「いいね!」と思ったところにゴールドシールを貼りま…

看護師による親子支援プログラムの開発の調査結果を公表しました

平成27年度科学研究費補助金 基盤(C)児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習プログラムの構築「看護師による親子支援プログラムの開発」報告書を掲載しています。報告書は、自由にダウンロードして頂くことができます。ご覧頂き、コメントをお寄せ下さいますと大変うれしいです。 この調査では、児童・思春期精神科病棟での看護師による親子支援場面におけるケアの構造を明らかにすることを目的に、親子支援場面のビデオ撮影と参加観察を行い、子ども、親、看護師の相互作用をエスノメソドロジーという手法を用いて分析しました。 自閉症スペクトラム障害の子どもとその父母への看護師による親子支援場面を調査対象…

19th East Asian Forum Of Nursing Scholars (EAFONS)でポスター発表しました

平成27年3月14日~15日に幕張メッセで開催された 19th East Asian Forum Of Nursing Scholars (EAFONS)で、ポスター発表をしました。 演題は、”Training of children and adolescents’ mental health nursing for nursing students in Japan”です。日本の児童・思春期精神科看護についての教育の実態を国際学会で発表しました。 また、学会に合わせて「児童・思春期精神科病棟における看護実践能力のゴール設定とコンピテンシーモデルの開発」班の研究会議を…

第35回日本看護科学学会学術集会でポスター発表をしました

平成27年12月5日~6日に広島市で開催された 第35回日本看護科学学会学術集会で、ポスター発表をしました。 演題は、『児童・思春期精神科病棟に勤務する看護師の実践能力と医療事故の関連』です。これは、平成26年度 岡三加藤文化振興財団研究助成「児童・思春期精神科病棟における看護師の実践能力に関する実態調査」(報告書はこちら)の結果の一部をまとめたもので、看護実践能力と医療事故との関連を報告しました。 児童・思春期精神科病棟に勤務する看護師391名(有効回答率66.3%)について分析した結果、過去一年間にアクシデントを経験した者は98名(25.0%)、インシデントを経験した者は323名(82.6…

イギリスの児童・思春期精神科看護の実際:視察報告

イギリスの児童・思春期精神科看護の実際と看護師の実践能力を向上させるための取り組みの状況を知ることを目的に、イギリスのバーミンガム市にあるBIRMINGHAM CHILDREN‘S HOSPITAL NHSのChild and Adolescent Mental Health Services(CAMHS)を視察してきました。 バーミンガムは、ロンドンとリバプールを結ぶ線の中間点に位置し、古くから交通の要所として栄え、産業革命後は工業都市として発展したイギリス第二の大都市です。平成26年9月16, 17,18日の3日間の日程でCAMHSのサービス全般と看護師の役割を視察し、CAMHSの看護師に…

児童・思春期精神科病棟における看護師の実践能力に関する実態調査の結果を公開しました

平成26年度 岡三加藤文化振興財団研究助成「児童・思春期精神科病棟における看護師の実践能力に関する実態調査」報告書を掲載しています。報告書は、自由にダウンロードして頂くことができます。ご覧頂き、コメントをお寄せ下さいますと大変うれしいです。 この調査は、児童・思春期精神科病棟に勤務する看護師の看護実践能力とその関連要因を明らかにすることを目的に、全国児童青年精神科治療施設協議会(全児協)に所属する病院の児童または思春期を対象とした専門病棟に勤務する看護師を対象にアンケート調査を行いました。そして、看護師の看護実践能力について、看護経験、看護ガイドラインの活用状況、医療事故などとの関連を調べまし…

第34回日本看護科学学会学術集会でポスター発表をしました。

平成26年11月30日~7日に名古屋国際会議場で開催された 第33回日本看護科学学会学術集会で、ポスター発表をしました。 演題は、『看護師養成課程における子どもの心に関する教育の実施状況』です。これは、平成25年に精神看護学および小児看護学を担当する教員を対象に、子どもの心に関する教育がどの程度なされているかについてアンケート調査を行った結果を、まとめたものです。 この研究は、、「児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習プログラムの構築(平成25年度 科学研究費補助金 基盤研究(C))」の初年度に、看護師の資格取得時点での児童・思春期精神科看護における実践能力の状況を把握する…