最近の活動

イギリスの児童・思春期精神科看護の実際:視察報告

イギリスの児童・思春期精神科看護の実際と看護師の実践能力を向上させるための取り組みの状況を知ることを目的に、イギリスのバーミンガム市にあるBIRMINGHAM CHILDREN‘S HOSPITAL NHSのChild and Adolescent Mental Health Services(CAMHS)を視察してきました。 バーミンガムは、ロンドンとリバプールを結ぶ線の中間点に位置し、古くから交通の要所として栄え、産業革命後は工業都市として発展したイギリス第二の大都市です。平成26年9月16, 17,18日の3日間の日程でCAMHSのサービス全般と看護師の役割を視察し、CAMHSの看護師に…

児童・思春期精神科病棟における看護師の実践能力に関する実態調査の結果を公開しました

平成26年度 岡三加藤文化振興財団研究助成「児童・思春期精神科病棟における看護師の実践能力に関する実態調査」報告書を掲載しています。報告書は、自由にダウンロードして頂くことができます。ご覧頂き、コメントをお寄せ下さいますと大変うれしいです。 この調査は、児童・思春期精神科病棟に勤務する看護師の看護実践能力とその関連要因を明らかにすることを目的に、全国児童青年精神科治療施設協議会(全児協)に所属する病院の児童または思春期を対象とした専門病棟に勤務する看護師を対象にアンケート調査を行いました。そして、看護師の看護実践能力について、看護経験、看護ガイドラインの活用状況、医療事故などとの関連を調べまし…

第34回日本看護科学学会学術集会でポスター発表をしました。

平成26年11月30日~7日に名古屋国際会議場で開催された 第33回日本看護科学学会学術集会で、ポスター発表をしました。 演題は、『看護師養成課程における子どもの心に関する教育の実施状況』です。これは、平成25年に精神看護学および小児看護学を担当する教員を対象に、子どもの心に関する教育がどの程度なされているかについてアンケート調査を行った結果を、まとめたものです。 この研究は、、「児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習プログラムの構築(平成25年度 科学研究費補助金 基盤研究(C))」の初年度に、看護師の資格取得時点での児童・思春期精神科看護における実践能力の状況を把握する…

児童・思春期精神科病棟の看護師を対象としたアンケート調査を行っています

現在、「児童・思春期精神科病棟における看護師の看護実践に関する実態調査」というアンケート調査を行っています。この調査は、児童・思春期精神科病棟に勤務する看護職者を対象とした調査で、看護実践能力、子どもや医師との関わり方の特徴、医療事故の経験の関係を明らかにするを目的としています。 7月末から8月にかけて、全国児童青年精神科治療施設協議会に所属する33病院(平成26年4月現在)に電話による予備調査を実施しました。これらの33病院のうち、児童・思春期精神科病棟 (またはユニット)を有しており、かつ、研究協力の承諾が得られた29病院31病棟589名の看護職の方々にアンケートをお送りしました。 8月の…

「病院紹介」と「オススメの本」のページを作りました

このホームページに、子どものこころのケアを行っている病院、オススメの本を紹介するページを新しく作りました。 病院紹介 ☞  こちらをクリック 子どものこころのケアを行っている病院を紹介するページです。児童・青年を対象とする精神科医療施設と関連領域に従事する職員の研修や相互交流を行っている全国児童青年精神科医療施設協議会に加盟している施設(H26年4月現在)を都道府県別にリストアップしています。各施設のホームページへのリンクも貼っています。ご活用ください。 オススメの本 → こちらをクリック 子どものこころのケアに興味や関心のある人にお勧めの書籍を紹介するコーナーです。現在は、2冊の書籍の書評を…

看護師養成課程における子どもの心に関する実態調査の結果を公開しました

平成25年度に実施した「看護師養成課程における子どもの心に関する実態調査」報告書を掲載しています。報告書は、自由にダウンロードして頂くことができます。ご覧頂き、コメントをお寄せ下さいますと大変うれしいです。 この調査は、看護師養成課程における子どもの心に関する教育の実施状況を明らかにすることを目的に、看護師養成課程をもつ教育機関の教員を対象としたアンケート調査を実施したものです。調査の結果、看護師養成課程における子どもの心に関する教育の実施率は、基礎的な知識は8割以上であったが、実践的内容は4割以下であることがわかりました。 この結果を、平成19年に実施された医師の卒前教育における子どもの心に…

第33回日本看護科学学会学術集会でポスター発表をしました。

平成25年12月6日~7日に大阪国際会議場で開催された 第33回日本看護科学学会学術集会で、ポスター発表をしました。 演題は、『児童・思春期精神科病棟における院内多職種連携の構造』です。これは、平成23年に児童・思春期精神科病棟における看護ガイドラインを開発するために、児童または思春期の精神科病棟を有する施設での臨床実践において実績があるとして推薦された精神保健福祉にかかわる専門職に行ったヒアリング調査の内容を多職種連携の視点で再分析し、まとめたものです。 ヒアリング調査は、看護師だけでなく、医師、臨床心理士、作業療法士、保育士などの他職種にも行い、どのように自分の専門性を活かしてチームでケア…

平成25年度から新しい研究課題「「児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習プログラムの構築」に取り組んでいます

3年間かけて実施した研究課題「児童・思春期精神科病棟における看護ガイドラインの開発」が昨年度に終了したところですが、今年度から新たに「児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習プログラムの構築」という研究課題に取り組むことになりました。子どものこころのケアと看護をテーマにしたこのWEBサイトは、この新しい研究課題に引き継いで運営していくことになります。そこで、皆さまにこの新しい研究課題について、簡単にご紹介したいと思います。 「児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習プログラムの構築」は、文部科学省科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)基盤研究(C)の研…

児童・思春期精神科病棟の看護 基本のQ&A が新聞で紹介されました

平成22-24年度「児童・思春期精神科病棟における看護ガイドラインの開発」の研究成果が、新聞や雑誌の記事として取り上げられました。 少し前のことになりますが、5月28日朝日新聞の朝刊(三重県版)で、「児童・思春期精神科看護 基本のQ&A」が紹介されました。興味を 持ってくださった方がいらっしゃったことに感動と驚きの気持ちです。 児童・思春期精神科病棟に勤務する看護師さんへの取材もして頂き、実際にこのQ&Aを読まれた看護師さんのコメントも掲載されています。     「児童・思春期精神科看護 基本のQ&A」のQestion(質問項目)を決める元になった調…

日本精神保健看護学会第23回学術集会で「事例で学ぶ児童・思春期精神科看護の基本」のワークショップを開催しました

梅雨時の6月16日(日)、京都で開催された日本精神保健看護学会第23回学術集会で、児童・思春期精神科看護の基本を、実際の事例を通して学ぼうというワークショップを実施しました。 42名の参加者があり、7つに分れて、グループワークをしました。各グループに約1名ずつ、児童・思春期精神科看護の経験のある方がいて、グループをリードしてくださった様子でした。 三重県立小児総合心療センターあすなろ学園の看護師さんから、児童・思春期病棟に入院した広汎性発達障害の男児の事例の紹介があり、グループでどのような働きかけが必要かを話し合いました。グループで話し合った内容はマジックで模造紙にまとめました。 そして、他の…