日本精神保健看護学会第23回学術集会で「事例で学ぶ児童・思春期精神科看護の基本」のワークショップを開催しました
梅雨時の6月16日(日)、京都で開催された日本精神保健看護学会第23回学術集会で、児童・思春期精神科看護の基本を、実際の事例を通して学ぼうというワークショップを実施しました。 42名の参加者があり、7つに分れて、グループワークをしました。各グループに約1名ずつ、児童・思春期精神科看護の経験のある方がいて、グループをリードしてくださった様子でした。 三重県立小児総合心療センターあすなろ学園の看護師さんから、児童・思春期病棟に入院した広汎性発達障害の男児の事例の紹介があり、グループでどのような働きかけが必要かを話し合いました。グループで話し合った内容はマジックで模造紙にまとめました。 そして、他の…
児童・思春期精神科病棟における看護ガイドラインが臨床看護師向けQ&Aとしてついに完成!
平成22年4月から3年間取り組んできました「児童・思春期精神科病棟における看護ガイドラインの開発」ですが、ドラフトに対する妥当性と実用性の検証を踏まえて修正を行い、臨床看護師向けに「児童・思春期精神科病棟の看護 基本のQ&A」として冊子にまとめることができました。 この冊子は、これまで本研究にご協力下さった看護師やその他の専門職の皆さま、全国児童青年精神科医療施設協議会加盟病院に郵送しました。臨床看護の場で、ご活用頂けと大変うれしいです。また、このWEBサイトから全文を自由にダウンロードして頂くことができます。 https://capsychnurs.jp/gl/ このガイドラインには、…
「児童・思春期精神科病棟における看護ガイドライン」妥当性と実用性に関するアンケート調査から
認定看護師に、児童・思春期精神科病棟における看護ガイドライン「児童・思春期精神科病棟 基本のQ&A~」のドラフトを見て頂き、設定した質問への回答が、妥当であるか、臨床で役に立つか、について答えて頂きました。 日本精神科看護技術協会のホームページ上で公開されている情報(H23.11.26現在)を元に、児童・思春期精神看護分野の認定看護師(日本精神科看護技術協会による認定資格)29名のうち宛先が確認できた27名にアンケート調査を依頼し、12名(有効回答率44.4%)から回答を得ました。 対象者は、男性が3名(25.0%)で、年齢の平均は42.9歳(SD=6.1, 範囲: 33-54)でした。現在、…
第32回日本看護科学学会学術集会でポスター発表をしました
11月30日~12月1日に東京国際フォーラムで開催された 第32回日本看護科学学会学術集会で、ポスター発表をしました。 会場の東京国際フォーラム内の紅葉がきれいでした。 ガラス越しに写真を撮ったので、あまりきれいに写っていなくて残念! さて、児童・思春期精神科病棟に勤務する看護師の看護実践に対する認識について、「~その1 困難を感じることに焦点を当てて~」と「~その2 大切にしていることに焦点を当てて~」の2題を発表しました。 発表ポスターは、「研究成果」のページから閲覧・ダウンロードができます。 https://capsychnurs.jp/research/ 児童・思春期精神科…
認定看護師を対象としたアンケート調査を実施しています
「児童・思春期精神科病棟の看護 基本のQ&A」の妥当性と実用性を検証するため、日本精神科看護技術協会による認定資格の児童・思春期精神看護認定看護師を対象としたアンケート調査を実施中です。 児童・思春期精神看護認定看護師の方は、全国に現在29名いらっしゃるようで、日本精神科看護技術協会のホームページに記載されている勤務先に調査の書類を発送しました。 このホームページに掲載してある内容とほぼ同じ「児童・思春期精神科病棟の看護 基本のQ&A」の冊子を読んで頂いて、ご意見、ご感想を頂くという調査です。 また、同時にヒアリング調査のご案内も同封させていただきました。ヒアリング調査では、直…
ホームページを開設しました
「子どものこころのケアと看護」をテーマとしたホームページを開設しました。 今のところ、コンテンツは「児童・思春期精神科病棟の看護 基本のQ&A」のみですが、これから少しずつ増やしていきたいと思っています。 そこで、私がこのサイトを開設しようと思ったいきさつを簡単に紹介することにします。 私は関西の大学を卒業して、児童・思春期の精神科を専門とする東京都立梅ヶ丘病院に勤務しました。 そもそも、当初からこの領域をめざしたわけではありません。小児看護に大変興味があったので、子ども病院に勤務したいと考えていました。勤務を希望する都立病院を選ぶ際、子どもを対象とするとパンフレットに書いてあった病院…