11月30日~12月1日に東京国際フォーラムで開催された 第32回日本看護科学学会学術集会で、ポスター発表をしました。
会場の東京国際フォーラム内の紅葉がきれいでした。
ガラス越しに写真を撮ったので、あまりきれいに写っていなくて残念!
さて、児童・思春期精神科病棟に勤務する看護師の看護実践に対する認識について、「~その1 困難を感じることに焦点を当てて~」と「~その2 大切にしていることに焦点を当てて~」の2題を発表しました。
発表ポスターは、「研究成果」のページから閲覧・ダウンロードができます。
https://capsychnurs.jp/research/
児童・思春期精神科病棟に勤務する看護師へのアンケートの自由記述の内容を分析したものですが、このうち「困難を感じること」は、児童・思春期精神科病棟における看護ガイドラインのQuestionを決める根拠となっています。
看護全体の大きな学会だったので、児童・思春期精神科看護はあまり関心をもって頂けないのではないかと思っていましたが、たくさんの方が見に来て下さいました。
「この調査に参加した」という方に出会うこともありました。
そして、共同研究者と記念写真をパチリ!
質問やご意見をたくさん頂いたのですが、主なものを紹介します。
- 看護基礎教育課程では、子どものこころのケアについては、ほとんど学習していない。小児看護も精神看護も取り扱わないから、教育制度の狭間に置かれてしまっている。
- 児童・思春期精神科ならではの困難や大切にしていることというのは何なのか?
- この研究結果は、今後どのように発展していくのか?
- 平成24年度診療報酬改定で、児童・思春期精神科入院医療管理料が新設され、児童・思春期精神科病棟は今後ますます増えると考えられる。しかし、看護の場合、成人を対象とした精神看護の考え方や技術をそのまま子どもに用いることは難しい。
どの質問も的を得ているものばかりですね。
児童・思春期精神科ならではの困難や大切にしていることがみられたのは、「家族への支援」と「外泊・就学への支援」のケア領域についてだと思います。やはり子どもを対象としているので、家族や就学ということがとっても大切になってきます。
また、この研究結果をもとに、「児童・思春期精神科病棟の看護 基本のQ&A」を作成しました。
今後は、実際の臨床現場の事例に研究成果をどのように適応させていくか、について考えていきたいと思っています。
船越さんご発表お疲れ様でした!ポスターをダウンロードできるの、とっても素敵ですね!
写真も載せていただけて嬉し恥ずかしです(いやでもうれしい)!今後共どうぞよろしくお願いいたします。
今回の発表では、児童・思春期精神科病棟に勤務する看護師さんが「困難を感じていること」と「大切にしていること」について、児童・思春期精神科看護における7つのケア領域毎にまとめました。この7つのケア領域については、こちらをご覧ください。https://capsychnurs.jp/wp-content/uploads/2012/09/4.pdf