日本精神保健看護学会第23回学術集会で「事例で学ぶ児童・思春期精神科看護の基本」のワークショップを開催しました

梅雨時の6月16日(日)、京都で開催された日本精神保健看護学会第23回学術集会で、児童・思春期精神科看護の基本を、実際の事例を通して学ぼうというワークショップを実施しました。

42名の参加者があり、7つに分れて、グループワークをしました。各グループに約1名ずつ、児童・思春期精神科看護の経験のある方がいて、グループをリードしてくださった様子でした。

三重県立小児総合心療センターあすなろ学園の看護師さんから、児童・思春期病棟に入院した広汎性発達障害の男児の事例の紹介があり、グループでどのような働きかけが必要かを話し合いました。グループで話し合った内容はマジックで模造紙にまとめました。

そして、他のグループがまとめた模造紙を順に見て回り、「いいね!」と思ったところにゴールドシールを貼りました。ゴールドシールを貼る作業はとっても楽しかったです!

 

 

 

 

 

 

参加者42名のうち、34名が「児童・思春期精神科看護における学習ニーズに関する調査」にご協力下さいました。

その結果、参加者の現在の仕事は、看護師が6割強を占めており、次いで看護職養成機関の教員が3割でした。この企画への満足度については、とても満足したが21名(61.8%)、やや満足したが13名(38.2%)で、満足していないと回答した者はいませんでした。

参加者の方の声を一部ご紹介します。

  • 事例を用いて基本を理解する方法論はとても良かった。理解が深まった。
  • グループワークを通して、自分とは異なるキャリアのある方々の話をうかがえた。
  • 短い時間でしたが、児童・思春期の精神看護の一端を学ぶ機会、グループメンバーの意見を聞いてとても参考になった。
  • グループワークの時間がもう少し欲しかった。
  • 大人とは全くちがう対応、考え方があると知りました。
  • もっとディスカッションしたかったですね。

多様な背景をもつ参加者が共に学ぶことによって、他の参加者の意見による気づきが得られたようでした。参加者同士の意見交換が活発になされたことと、発達障害の子どもの看護を事例として取り上げたことが、参加者の高い満足度につながったと考えています。

一方で、グループワークの時間が足らなかったことは大きな反省点です。

今後も、児童・思春期精神科看護について学ぶ企画を、継続的に実施していきたいと思っています。

最後になりましたが、ご参加下さった皆さま、本当にありがとうございました。

2件のコメント

  1. こんばんはふなこしさん。ひょっとしてこの会場は京都テルサではありませんか…?僕の10代20代の頃の主治医はオクノミヤユウセイ名誉院長です。京都府立医大卒業で三重県の病院で児童や思春期の精神科外来等の経験者だったと聞いています。ふなこしさんとの繋がりがあるのかな…?京都テルサへはハートフルジョブパーク障害者専門の就労相談窓口で全国的に有名です。そこに通っていたのとSkypeを使って久野さんとIps勉強会に参加していました。僕自身の思春期を振り返って宝物の様な年代だったなぁと、思います。癒されない人生は絶対に無い苦しんでも先には必ずや癒しが待っている。という言葉は二十代最後の僕の持論です。

  2. コメントありがとうございます。この会場は、ご指摘のとおり京都テレサでした。京都テレサが障害者の就労支援相談で有名だったとは知りませんでした。綺麗で、京都駅から近く便利なところだと思いました。

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