到達目標・行動指標一覧
実践段階 | レベルⅠ | レベルⅡ | レベルⅢ | レベルⅣ |
---|---|---|---|---|
児童・思春期精神科看護の経験年数 | その領域でおおむね1年目 | その領域でおおむね2~3年目 | その領域でおおむね3~5年目 | その領域でおおむね6年目以上 |
活動範囲 | 所属部署内 | 所属部署内 | 所属部署内 | 看護部全体またはそれに該当する部署 |
到達目標 | 指導や教育のもとで、子どもとの関係性を発展させ、計画的に看護を実施することができる。 | 子どもと家族に積極的に関与し、チームに働きかけてニーズに沿った看護を実践できる。また、自己の学習課題を見つけることができる。 | 子どもと家族の包括的理解と多職種との協働によって、困難に対処し、治療を前進させることができる。自己の学習課題に向けた活動を展開できる。 | 高度な看護活動を実践でき、かつ他者にモデルを示すことができる。指導的役割を発揮し、病棟全体の看護の質向上に寄与することができる。 |
アセスメント
効果的な情報収集を行い、子どもと家族を包括的に理解し、ニーズを特定し、介入の糸口を見つける。
実践段階 | レベルⅠ | レベルⅡ | レベルⅢ | レベルⅣ |
---|---|---|---|---|
到達目標 | 枠組みに従って必要な情報を子どもとその家族への観察と聞き取りから得ることができ、子どもの日常生活上の問題(看護介入を必要とする子どもの課題)を特定することができる | 関係機関からの付加的な情報収集と看護実践によって、子どもと家族を多方面から詳細かつ正確に評価し、子どもの課題を全体像の中に位置づけるとともに、子どもと家族のニーズから必要な看護介入を見出すことができる | 関係機関との密な連携や家族との十分なコミュニケーションによって子どもの養育環境を包括的に理解し、子どもの問題の背景にある課題を特定した上で、今後の成長発達を見据えたケアの方向性を示すことができる | 子どもと家族のみならず、地域の社会資源や病院の置かれている状況を勘案して、看護に対する高度な管理上の意思決定を行うことができる |
行動指標 |
|
|
|
|
行動指標 |
|
|
|
|
行動指標 |
|
|
|
|
援助の基盤づくり
子ども・家族とのコミュニケーションを通して自己洞察を深め、良好な援助関係を構築する。
実践段階 | レベルⅠ | レベルⅡ | レベルⅢ | レベルⅣ |
---|---|---|---|---|
到達目標 | 子どもへの生活支援や個別の関わりを通して楽しい時間を共有し、関係性を発展させることができる | 子どもと家族の気持ちを共感的に理解して受け止め、子どもの特性に合わせた関わりを行うことで治療的で相互的な関係を構築することができる。また、子どもと家族との関わりで生じた自己の感情を適切に取り扱うことができる | 治療的関係の中で生じた抵抗を理解した上で、子どもと家族が主体的に行動変容できるように意図的に関わることができる | 看護師が子ども・家族との間に良好な治療的関係を構築することができる病棟環境を積極的に創造する |
行動指標 |
|
|
|
|
援助行動
子どもと家族のもつ問題を解決するため、および、成長発達を促すために、計画的かつ効果的に看護を実践し、評価する。また、予期せぬ状況に対して、臨機応変に看護実践を展開する。
実践段階 | レベルⅠ | レベルⅡ | レベルⅢ | レベルⅣ |
---|---|---|---|---|
到達目標 | 子どもの日常生活上の問題(看護介入を必要とする子どもの課題)に対して、目標を設定し、計画的な援助を行うことができる。治療や看護に対する子どもと家族の思いを聞くことができる | 子どもと家族の主体性を引き出し、ともに課題に取り組む。また、子どもと家族の強みに着目し、成長発達を支援する | 子どもと家族が自らの課題に対する理解を深め、納得のいく治療を受けられるよう支援するとともに、困難な局面において臨機応変に対応することができる。また、集団を対象とした治療プログラムを主導することができる | 看護実践上の課題に対して介入プログラム・マニュアルの開発および評価を行い、病棟全体の看護の質向上に寄与することができる |
行動指標 |
|
|
|
|
行動指標 |
|
|
|
協働
多職種チームおよび看護チームの一員としての自分の役割を見出し、チームワークおよびリーダーシップを発揮して、ケアの質の向上に寄与する。また、他機関への働きかけや、資源の掘り起こしを行う。
実践段階 | レベルⅠ | レベルⅡ | レベルⅢ | レベルⅣ |
---|---|---|---|---|
到達目標 | 病棟スタッフの動きに留意しながら、子どもに対して集団および個別の関わりを実施することができる | 多職種チームにおける看護の役割を自覚し、他のスタッフを巻き込みながら、担当の子どもと家族への看護を総括的に担うことができる | 関係機関および他職種の機能と役割を理解し、積極的に働きかけて協働することで、困難に対処し、治療を前進させることができる | 看護の専門性を発揮して多職種チームに貢献し、困難な課題の解決に組織的に取り組むことができる。また、質の高い看護を実践できるよう看護チームのマネジメントを行う |
行動指標 |
|
|
|
|
専門能力の開発
児童・思春期精神科看護の専門性を理解し、さらなる知識の獲得と看護実践能力の向上に対して意欲的に学習を継続する。
実践段階 | レベルⅠ | レベルⅡ | レベルⅢ | レベルⅣ |
---|---|---|---|---|
到達目標 | 精神疾患の症状と対応についての基礎的な知識、および、身体ケア、コミュニケーション技術などの看護技術の基本を臨床現場での実践を通して修得する | 子どもの成長発達および精神症状を適切に評価する能力を身に付け、困難事例の看護実践に積極的に取り組むことができる | エビデンスに基づく看護実践を行うために、広い視野で自己研鑽を行うことができる。また、他の看護師と学びを共有することができる | 自らのキャリアにおける課題を見出し、高い専門的知識の習得に取り組むことができる。また、病棟の学習ニーズに基づき、ケアの質を向上させるためにリーダーシップを発揮して具体的に取り組むことができる |
行動指標 |
|
|
|
|